2016-11-27

毎日お味噌汁をつくる

最近毎日お味噌汁を作っています。

人生はじめてのことです。

私はお料理をすごくするときもあれば、
全然作る気が無くなってしまうときもあって。

そういうものだと思っているのですが、
いまは毎日、お味噌汁をつくっています。

すると、毎日少しずつ、冷蔵庫の野菜室から、お野菜が減っていきます。

これがとても嬉しい。
なぜか?

我が家ではしょっちゅう野菜を冷蔵庫で腐らせていました。

わざわざ取り寄せたお野菜も、意識が向かなくなって、気づいたときには傷んでいる。

そのたびにうっすらがっかりする。

そんな私が、

毎日お味噌汁をつくるということ、
ただそれだけで、
冷蔵庫の野菜に毎日手を触れられて、
きちんと消費していく喜びを
改めて噛み締められるの。

なんとも嬉しいこと。

そして、お味噌汁がなんとおいしいことか!

私はいままで、「お味噌汁はかつおだしを入れないと美味しくならない」と思っていました。

でも、最近は煮干し(+ときどき昆布も)のだしでよくお味噌汁をつくります。
しかも煮干しはそのまま食べられるし、
噛めば噛むほど味が出ておいしいし。

日々、かつおだしとは全く違う味と香りでお味噌汁をいただいています。
これがとても新鮮。知らなかった世界にいけたかんじ。
いままでおいしいと思わなかった、物足りないと思っていたのに。
こんなにもおいしい!

私は1日2回食事をしますし、
前回のブログでおはなししたように知人にお味噌汁とごはんのお弁当をつくっているので、
お味噌汁はなくてはならないものになりました。

そして毎日お味噌汁をつくるということを通して、
毎日感動する日々です。

今日はゆっくりとおやすみだったので、
丁寧に料理をしました。
こんな日は一汁一菜に程遠く、おいしいおかずがたくさん並びます。

こんなにも喜びとともにごはんをいただくことっていままであったかなぁと思うくらい、
「食事」が楽しい。

今日のお昼は、ツルシマのれんこん入りのうどんをゆでて、
つくりたてのうどんつゆと一緒にいただきました。

このうどんつゆは、
お醤油とみりんとかつお節でつくります。
うどんは茹でたて。おつゆもつくりたてです。

食べてみたら感動しました。

食べにいかんでもいいやん!!!

いままでおいしいなぁとおもっていたお蕎麦屋さんでいただくようなつけつゆのお味。
もうめっちゃくちゃおいしくて。
これ、家でつくれることみんな知ったら、外食しなくなるんやないかな、と
外食産業を心配するくらい。

というか、外食で、こんなにしみじみとおいしいと感じる食事というのは、
これだけたくさんのお店がある中で実際はどれくらいなんだろう。

「おいしい」と感る感覚は、人により違いますし、
同じ人でも変わりますよね。
体調や気分の変化や、年齢とともに。
きっとそのときそのときの「おいしい」があるのだと思いますが、
自分にとっての「しみじみおいしい」という基準を自分で知っているというのは
大切なことだと思います。

食事でこれだけこころが平和になるとは。
1日だいたい1〜3回食事をしますよね。
みなさんにとって食事ってどんな時間なんでしょうか。

「料理をする」ということだけでも、体力をつかいます。
料理をしながら、洗い物もします。腕をよくつかいます。
指先も。
そしてずっと立ちっぱなし。
適度な運動になります。
毎日よいかんじに体をつかえていて、これもまた心地よさにつながっていると思います。

いまはお金さえあれば食べ物が買えます。
自分でつくらなくても、食べることができます。
つくりたくてもつくれない、そんな状況であることももちろんある。

しかし食事でものすごく感激することがある。
それは味だけではない気がする。

私は土井さんのレシピでここ最近ずっと料理していますが、
土井さんの料理を食べている感じがするんです。
当たり前に感じますよね。
土井さんのレシピですもの。
でも、土井さんの魂を感じるんです。
その料理に。

土井さんの本を見てもそんな感じでした。
土井さんの魂と会話をしているような感じでした。
エネルギーで会話をするといいますが、
ほんとうにそんな感じだった。

今も私は、料理を通じて、エネルギーで会話をし続けている気がする。

食事に関する思い込みがとれていくと、
感じなかったことを感じるようになった。

おいしいと感じる感覚に変化が生まれ、
感動が増えた。

長々と買いてますけれど、
無意識を言葉にするて大事ですね。

無意識を言葉にするには、
無意識を意識にもってこなければなりません。

毎瞬毎瞬、無意識で感覚が生まれています。
自分でキャッチしなければ、無意識のままです。
あえてそこをつかんであげる。
それが、自分との出会いの切り口になるんですね。
そんなことを思います。

土井さんの料理動画をみていたら、
この人は無意識をあえて言葉にしてくれてるんやな、と感じた瞬間がありました。

無意識を言葉にする。
奥が深いことです。

明日のお弁当のお味噌汁はもう作りました。
具はじゃがいもとあげ。
だしは頭と腹わたをのぞいた煮干し。
そしてトースターで昆布をこぶができるまでよく焼いたものを手でちぎって入れて煮立てます。
この焼いた昆布がめちゃめちゃうまい!香りも全く変わります。

明日はおかずもあります。
いわしの生姜煮と、きんぴらごぼう。
どちらも似たような味付けですが、お味噌汁が香りよく、あっさりとしているので
楽しく食べられると思います。

食事はほんとうにあなどれないな。
みんなに与えられている機会だけれど、
みんな違う。

人生もそうだと感じます。

 

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