2016-11-22

ご飯とお味噌汁

こんばんは。

みなさん、食事の時間は好きですか?

私は1日の中で一番好きです。
ものすごくたくさんの感覚を使っている感じがするのです。

実は最近、知人のお昼ご飯を作りはじめました。

メニューは、白ご飯と、具沢山のお味噌汁。
あつあつを食べてもらえるように、保温ジャーに入れてお渡ししています。

なぜこれをはじめたか。
それは知人(Aさん)が体調を崩していたからです。

Aさんとは15年以上の付き合いです。

Aさんは多忙で、休みはあるの?という感じです。
そして時々体調を大きく崩しています。

でも何を食べているかといえば、薬局でおつとめ品となった菓子パンを買って
食べたりしているんですね。

今回もそれを風の噂できき、なんかできんかな、と、思いついたのが、お昼のお弁当をつくることでした。

私は最近一汁一菜をしています。
料理研究家の土井善晴さんという方をご存知ですか?

以前テレビで見て、この人好きだなぁと思っていた、それが土井さんでした。
その方の本が我が家にやってきました。
その名も、「一汁一菜でよいという提案」

その中には、全部つまっていました。
食事の本なのだけど、これは私からしたら食事の本ではなく、
思い込みをといていく本でした。
食事、という観点からの。

とても素敵な本がきてくれました。
大変嬉しい。毎日読んでいるんですが。

毎日、お味噌汁を、しみじみと、おいしいなぁと思いながら食べています。
体調が崩れません。

一汁一菜。
シンプルだからこそ素材を大切にします。

お味噌汁はたっぷりの旬の野菜と、芯までしっかり揚がっている松山あげ。
お野菜は減農薬の野菜を使います。
出汁は静岡と九州の漁港で水揚げされたカツオの、脂肪分の少ない希少な部分から削り出した
カツオの身と北海道産昆布の粉末。
味噌は、味噌を愛する田中慶子さんがつくった福岡「田慶屋」さんの麦味噌と、愛知の赤味噌。

ご飯は岐阜県産特別栽培米ハツシモ七分づき。
ご飯の上には、無農薬の大根の葉で作った佃煮をのせて。
おかかたっぷり。ごま油でコクを出したもの。

Aさんはこの提案にたいそう感激してくださり、
早速完食したお弁当の写真と一緒に感想をくれました。

「とても美味しいランチ、本当にありがとうございました!
お味噌汁最高です!大根、里芋、人参、その他いっぱいの具沢山で。
ごはんの上の佃煮も今まで食べたことがない美味しいものでした。
量もこれ以上ない適切さでした!」

私はこれを見たとき、Aさんは身体の声がきこえているとわかりました。

これだけでもあぁよかったなぁと思いましたが、
これを1ヶ月続けていくと、体がラクになる感覚が感じられたり
身体の声が聞こえやすくなると思います。

特別な美味しさというより、しみじみと美味しいというもの。
それが私が目指す一汁一菜です。

食事を通して、わたしたちは身体の声をきいています。

そんな感覚をじんわり思い出してもらえたらと、ひそかに思いながら、
明日も私は、ご飯とお味噌汁を準備するのです。

明日は煮干しと昆布で出汁をひいて、
キャベツとじゃがいもとあげのお味噌汁にしようかな。

最初に煮干しとキャベツを油で炒めて、
油に煮干しの香りをうつして。
キャベツがあま〜くなって。

しみじみとおいしい。
幸せ。

食事の時間は、たくさんのことを感じます。
そう、感じて、考えられなくなる。
ただただ、しみじみとほっとする。
食事ってそんな時間なんだなと思います。

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