100%安心できる存在
お久しぶりの投稿になりました。
Facebookではお知らせしたのですが、大好きな「見える天使」まろが3月13日お昼、旅立ちました。
とうとう来た、お別れのとき。
今思い出しても、素晴らしい瞬間でした。
まろが命をかけて旅立つ姿を、この目にすることができたからです。
見ていて苦しそうで、私も涙と嗚咽でぐちゃぐちゃになっていたけれど…
ただただ、旅立つまろを、よしよし、よしよし、まーちゃん、よしよし、と撫でながら。
そして何度もその胸に耳をくっつけ、まろの鼓動を感じて。
でもようやく、その体が、その命を全うしました。
私にとってまろが命をかけて旅立つ姿をみることができたというのは
ものすごく勇気づけられることでした。
自分自身が旅立つとき、安心して旅立たせてくれると感じます。
「ああ~まろ~」と。
もちろん、旅立ち方はわからないけれど。
とても勇気づけられる姿でした。
まろは一晩、涼しい玄関においていました。
でも何度も見に行って、いつまでもあたたかいお腹に触れて、ぬくもりを感じていました。
まろはもう死んでるけど、お腹はあたたかい。
わずかな死と生のはざまの時間。
でもそれも、冷たく、かたくなって。
でも肉球と耳は、いつまでもやわらかかった。
冷たくかたくなった体は、まろの痩せぶりをよりはっきり感じさせました。
究極に痩せている姿。死んではじめてわかったよ。
まろ、ほんとうによく頑張ったね…
翌14日。
朝目がさめると、まろがいない現実を不思議な気持ちで感じました。
朝会社へ行くとき、まろに触れ、よりつめたくなったその頭をなでながら
さみしくて涙がこみ上げました。
そして火葬場へ連れていく時間になりました。
まろを入れた箱を持ち上げ、玄関を出るときのなんと悲しいことでしょう。
亡くなったときと同じ涙。
溢れる涙と叫びでした。
そして火葬場へつきました。
まろは合同で火葬です。
手続きをして、指定の場所へまろを運びました。
そこには職員の方が1名いて、「こちらに置いて、最期のお別れをなさってください」と
声をかけられました。
かけていた毛布をとり、
お供えした花束をとり、
ほんとうに大好きなまろに触れました。
いつもしていたキスをその額にして。
ほんとうにきれいでした。
不思議なことに、家では半開きだった目が、より大きく開いています。
妹に、「ねぇ、まーちゃん、目大きくない」と声をかけると、「ほんとや」との返事。
そして身体にタオルをかけ、花束を供え、立ち上がり、まろに背をむけました。
私のなかで、あえてまろへの意識をたちきりました。
でも数歩あるいていよいよその部屋をでようとしたそのとき、一瞬まろに意識をむけたんです。
その瞬間飛んできた、
「ありがとう」
ものすごく繊細で、透明な言葉。
実はそのときはスルーしたのですが、車にのり、火葬場をあとにしながら、ふとその瞬間のことを思い出したら、涙があふれてしかたがなかった。
あぁ、まろの言葉だ。
まろからの「ありがとう」
たった一言。
でもそれだけで全てをものがたっていました。
忘れられません。
まろは、100%安心できる存在でした。
それは旅立った今もかわることはありません。
あんな存在はいるだろうか。
あんな存在に出会えたこと、なんて幸せなんだろう。
なんて大きなギフトをもらえたんだろう。
いなくなっても、ずっと残るギフト。
素晴らしすぎる。
ありがとう。まろ、ありがとう。
我が家に初めて犬がやってきたのは、1994年。
私が小学3年生のとき。
それから22年間、家にはいつも犬がいました。
そのうち、まろは16年7か月家にいました。
はじめて飼ったパグの「プリン」が8歳で旅立ったときも、
チワワの「てん」が9歳で4年前に旅立ったときも、
まろはいてくれました。
プリンが死んだときは、まろがプリンを入れた箱を覗いて、じっとしていた姿が印象的で。
「あ、まろ、ぷーさんが死んだこと、理解してるみたい」と感じました。
てんが死んだあとは、まろは数日間食事をしませんでした。
まろはてんととても折り合いが悪く、まろはてんのこと、好きじゃなかったと思う。
てんは怒りだすとまろを噛んでね。
まろを避難させて椅子の上にあげると、まろはものすごく冷たい表情でてんのことを見下ろしていました。その様子が、ごめんねまろ、私にはとてもおかしくってね笑。
それでも、ごくたまに、興奮した様子でてんと一緒に走りまわっていたなぁ。
そのときは「きらい」なんて全く伝わってこなかった。まろの珍しい「犬らしい姿」という感じでした。
てんと一緒だった9年間、実は私たちはまろとあまり接していませんでした。
まろが私たちに近づいてきて、そんなまろにかまうと、てんがまろを噛むので、まろも私たちにあまり近づいてきませんでした。
そして、ストレスだったのだと思います。
まろはいつも目やにがたくさん出ていて、身体はいつもベタベタしていました。
そんな中、てんが旅立ち。
私は悲しみにくれました。
でもふと、思い出したんです。
プリンが旅立ったあと、私はそばにまろがいてくれているのに、まろのことをかわいいと全く感じなくなっていました。
プリンを失ったかなしみゆえでしたが、そのときのことがとても印象的だったんです。
私はまろと、仲良くなろう!と決めました。
とても強く。
プリンのとき、まろに向けられなかった気持ちを、ちゃんと向けよう!って。
それから4年間。
私たちは変わり、まろも変わりました。
身体がべたべたしていたのが、全くなくなりました。
ふと気づくと、いつも私と妹のそばにいました。
5年前に母がなくなるまでは、私と妹と母はいつも3人で一緒にいました。
それが私、妹、まろ、という3人になりました。
吠えて、気持ちを伝えるようになりました。
そして最期の3か月。
これ以上ないほど、まろを大切だと感じながら一緒に過ごしました。
今までの恩返しをさせてもらえました。
ずっと一緒にいてくれたまろへの、最期の恩返し。
まろ。
ただその存在だけで、私は100%の安心と幸せを感じていました。
まーちゃん、すごい。
ほんとにありがとう。
でも、合う言葉がみつからないんだよ。
言葉にできないの。
いつでも思い出せる。まろが大好きだってことを。
いつでも感じられる。まろの存在を。
新しいステージへ移動したまろ。
だから私たちもステージが変わるね。
ステージが変わることではじめてみえるもの、感じられるものがある。
そのすべてが楽しみだよ。
まーちゃん見守っててね~。
ほんとうにおつかれさま。ほんとうに頑張った。大拍手です。
長くなりました。
読んでいただきほんとうにありがとうございました。
最後に。
まろのことで、支えてくださったすべてに感謝しています。
あたたかい思いを届けてくださったこと。
心に寄り添ってくださったこと。
お世話になった動物病院の先生方。
酸素を届けてくださった業者さん。
安心してお願いできたシッターさん。
ありとあらゆるさまざまなサポートがありました。
心から感謝しています。
美陽子
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